ニュースで学ぶ現代英語 24/4/10(水) 日銀 マイナス金利政策を解除


ブログ記事の抜粋
ニュースで学ぶ現代英語 24/4/10(水) 日銀 マイナス金利政策を解除
BOJ ENDS NEGATIVE RATE POLICY, YIELD CURVE CONTROL
日銀がマイナス金利政策と長期・短期の金利操作を終える
BOJ ends negative rate policy, yield curve control.

日銀は金融政策を決める会合で、「マイナス金利政策」を解除し、金利を引き上げることを決めました。日銀による利上げはおよそ17年ぶりで、世界的にも異例な対応が続いてきた日本の金融政策は正常化に向けて大きく転換することになります。(At its monetary policy meeting, the Bank of Japan decided to lift its “negative interest rate policy” and raise interest rates. This is the first time in about 17 years that the BOJ has raised interest rates, and marks a major shift in Japan’s monetary policy toward normalization after a series of globally unorthodox responses.)

Bank of Japan「日本銀行、日銀」で、日本の中央銀行BOJと呼ぶこともあります。
mark「(節目となる時期を)告げる、示す」といった意味の動詞
landmark 文脈によってさまざまな意味になります。地理的な話題では「目印、ランドマーク」、歴史の話題では「史跡、歴史的建造物」などを表します。ここでは「(歴史上の)画期的な出来事」のことで、landmark shift「歴史的な転換点」
shift 動詞「(位置や方向を)変える」、名詞では「転換、変化、交代、ずれ」。仕事における day shift「日勤」と night shift「夜勤」の「シフト」 「交代」の意味から来ています。
massive「大規模な、とてつもない」など、程度の大きさを示す形容詞また、日常会話では「大変な、ひどい」などの強調としても使われます。
例えば、The student got into a massive argument with his teacher.
「その生徒は先生とひどい口論になりました」
monetary「金融の、通貨の」という形容詞で、stimulus「刺激」
monetary stimulus 直訳では「金融刺激策」ですが、「金融緩和策」と同じもの、金利を低く抑えることで企業が資金を借り入れやすい状況を作り、経済活動を刺激することを後押しするのが、これまでの日銀による金融政策でした。
the central bank「その中央銀行」 前のセンテンスのthe Bank of Japan「日本銀行」を言いかえたもの
decide to -, ~することを決める」逆に「~しないことを決める」という場合、notの位置 decide not to …となる点に注意しましょう。
interest rate「金利」で、negative interest rateはいわゆる「マイナス金利」
borrowing rate「借入金利」borrowing「借りること、借入金」で、borrowerと言えば「借り手、債務者」を表します。
rate interest rate「金利」を略したもの
itは日銀
abandon「放棄する」という意味場面によっては「(自分を頼りにしている人、自分が大切にしているものなどを)見捨てる、置き去りにする」
例えば、The baby was found abandoned outside a hospital.「その赤ん坊は病院の外で捨てられているのが発見された」
yield-curve control 金融の専門用語で、そのまま「イールドカーブ・コントロール」と呼ばれることも多いですが、「長短金利操作」と訳されることもあります。
ごく簡単に言えば、短期金利と長期金利を同時に低く抑え込む日銀による金利操作の framework「枠組み」のこと金融用語としての yield は「利回り」
hold down「抑え込む」hold「抑える」down「下に向かって」と考えれば、イメージが湧くでしょう。
long- and short-term interest rates「長期金利と短期金利、長短期金利」long-termとshort-term のどちらもが interest ratesにかかるので、重複を避ける形でlong- and short-term「長短期の」という形にまとめています。
the policymakers「(日銀の)政策決定者」で、日銀総裁をはじめとする金融政策決定会合に関わる人々を指しています。
the move「その動き」と 今回のマイナス金利政策の解除
wind up「終える、終わりにする」という句動詞古くは「(時計のぜんまいを)巻き上げる」ことから、「(物事を)終える」として使われます。
ちなみに、wind downというフレーズもあります。これは「(ぜんまいが)ほどける」ことから、「(緊張が)緩む、ゆっくりくつろぐ」
Give yourself time to wind down before going to bed.「寝る前にくつろぐ時間を作りましょう」
two-day meeting「2日間の会合」 3月18日から19日まで開かれた日銀の金融政策決定会合を指しています。
they = the policymakers
negative rate policy negative (interest) rate policy「マイナス金利政策」
assess「評価する、査定する」
virtuous cycle「好循環」という決まりのフレーズで、virtuous circleとも言います。
反対に「悪循環」なら、vicious cycleあるいはvicious circleで表せます。どちらも格式ばった書き言葉としての語感がありますが、ニュース英語ではしばしば使われる表現
wage「賃金」「給与」や「報酬」を表す英語はほかにも多くあります。
ごく簡単な単語としては pay や salary がありますし、難しい単語としては remuneration や compensationもあります。
pricesのように「価格」が複数形で使われるとき 「物価」という意味
price stability target「物価安定目標」stabilityは「安定性」反対 instability「不安定性、変わりやすさ」と言います。
inflation「膨張」という意味があることから、経済用語では「物価の高騰、インフレーション」
sustainably「持続的に」という副詞

政策変更の理由について、日銀 賃金の上昇を伴う2パーセントの物価安定目標の実現が見通せる状況になったとしています。ただ、マイナス金利政策を解除しても追加の利上げは急がず当面は緩和的な環境を続ける方針 (The reason for the policy change is that the Bank of Japan now foresees the realization of its 2 percent price stability target accompanied by an increase in wages. However, even if the negative interest rate policy is lifted, the BOJ will not rush to raise interest rates additionally and will continue to maintain an accommodative environment for the time being.)

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