ニュースで学ぶ現代英語 24/3/11(月)スウェーデン NATO加盟決定


ブログからの抜粋
ニュースで学ぶ現代英語 24/3/11(月)スウェーデン NATO加盟決定
スウェーデンがNATOへの最後のハードルをクリアーする
Sweden clears final hurdle to NATO
2024年2月27日のニュース

NATO、North Atlantic Treaty Organization「北大西洋条約機構」の頭文字から成る略語ですが、アルファベットを1文字ずつ発音するのではなく、「ネイトー」と発音します。NATOなど別の単語のように読む略語を、acronym「頭辞語」と。
see、「見る」というよりも「目の当たりにする、経験する」といったニュアンスがあります。
本文の基本的な形は、see their efforts … held up「自分たちの努力が妨げられるのを目の当たりにする」
expand their ranks、ここでは「彼らの組織を拡大する」といったニュアンスで、NATOの加盟国が増えて拡大することを表しています。
rank「階級、階層」などの意味がありますが、複数形の(the) ranksは「(トップ以外の)下士官」や「(会社や組織の)一般職員」などを意味し、ここではNATOの加盟国を指しています。ちなみに、関連表現の
rank and file「一般人、従業員、兵卒」などを指します。
isolate「孤立させる」で、ここではRussia「ロシア」が目的語
「孤独に感じる、疎外感を抱く」なら、feel isolatedで表せます。
held up、hold up「妨げる、止める、停滞させる」の過去分詞形
文末では some of their own (ranks) のように、ranksが省略されています。

they 、前のセンテンスのNATO leaders を指しています。
they’d opened 、they had openedの省略形
open the door to -, 「~に対して門戸を開く」ことから、「可能にする、機会を与える」
ここでは、フィンランドにNATO加盟の機会を与えたことを表しています。
find 、「見つける」というよりは、「結果として分かる、結果として~となる」という用法 found the way blocked「結果としてその道が閉ざされたことが分かった」

NATO加盟をめぐって、フィンランドとスウェーデンがたどった道筋の違いを表す一文となっています。スウェーデンはロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、長年続けてきた軍事的中立の方針を転換し2022年5月、フィンランドとともにNATOへの加盟を申請しました。フィンランドの加盟は去年4月に実現したものの、スウェーデンについてはトルコとハンガリーが承認せず、難航していました。(This sentence expresses the difference in the paths taken by Finland and Sweden regarding NATO membership. In response to Russia’s military invasion of Ukraine, Sweden changed its long-standing policy of military neutrality and applied for membership in NATO along with Finland in May 2022. Finland’s membership was achieved in April last year, but Turkey and Hungary did not approve of Sweden, making things difficult.)
they’ve heard 、they have heardの省略形
heard the last members … giveの部分は、hear+目的語+動詞の原形の形で「~が~するのを聞いた」となっている点に注意しましょう。
the last members of their alliance「最後の(複数の)加盟国」alliance,
軍事的な「同盟」はもちろん、business alliance のように、企業同士の協力関係でも使われる単語です。
give (one’s) consentは「(人の)同意を与える」という表現日本語の「コンセント」は「電源の差込口」を指しますが、英語の consent は「承認、同意、納得」など異なる意味を持ちます。
consent の関連フレーズには、with consent「同意を得て、納得済みで」や、without consent「了承なしに、不同意で」
ここで助動詞 hadが使われているのは、前のセンテンスの時点よりも過去に起こっていたことを表すため時間の差を明確にしたい場合は、「それに先立って」などの訳語を加えても良いでしょう。had promised repeatedlyは「(それに先立って)繰り返し約束していた」という意味
that 以下が約束の内容 they would not be the last holdouts は「彼らが最後の抵抗勢力になることはない」
holdout「抵抗する人、協力しない人、条件に応じない人」などの意味があります。
身近な例では、smartphone holdout「スマートフォンをいつまでたっても持とうとしない人」
また、holdout は名詞ですが、句動詞のhold outは「抵抗する、持ちこたえる、粘る」

スウェーデンがNATOに加盟するには全てのNATO加盟国の承認が必要で、ハンガリーはwould not be the last holdouts「最後の抵抗勢力になることはない」としていましたが、実際は1月23日にトルコの議会が加盟を承認したことで、承認していない国はハンガリーのみとなっていました。
(For Sweden to join NATO, approval from all NATO member states is required, and Hungary had said that it would not be the last holdouts, but in reality, on January 23, Turkey The country’s parliament approved membership, leaving Hungary as the only country that did not.)
Prime Minister Viktor Orban は、ハンガリーのオルバン・ビクトル首相
face pressure from -,「~からの圧力に直面する」
othersは、NATOに加盟するother countries「他の国」を指しています。
approve「承認する」
bid 一般的には「入札、競売」「(選挙や役職への)立候補、(何かをするための)試み」などの意味も。
ここでの bid は、文脈からNATOへの加盟の「申請」と捉えることができます。

Q1). Who is Viktor Orban?
That’s right. The answer is Prime Minister of Hungary.

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