ニュースで学ぶ現代英語 24/5/29(水)ロシア ショイグ国防相を交代


ニュースで学ぶ現代英語 24/5/29(水)ロシア ショイグ国防相を交代
ロシア国防省が経済学者に交代
Russia’s defense chef replaced with economist

replace「交代させる、取り替える、交換する」、replace A with Bは「AをBに替える」
for the first time in 12 years「12年間で初めて」、つまり「12年ぶりに」
通算5期目に入ったロシアのプーチン大統領は、新たな政権の人事で、2012年から defense minister「国防相」を務めていたショイグ氏を交代させ、軍需産業の強化に関わってきた経済分野の閣僚経験者を充てると明らかにしました。今回の人事によって、ウクライナへの戦況にも影響が出るかが注目されます。
make way for -, 「~に道を譲る、~と替わる」
The old house will be torn down to make way for a new apartment complex.
「その古い家は取り壊され、それに替わって新しい集合住宅が建設されます」、
また、「~を通らせる、道を空ける」という意味でも使います。
“Make way, please!”「道を空けてください、どいてください」という命令になります。
ショイグ氏の後任が、an official以下で説明されています。
vastly more experienced at fiscal policy than fighting warsは「戦争を戦うよりも、財政政策に関する経験がはるかに豊富な」
このニュースのタイトルにもeconomist「経済学者」とありますが、国防相の後任がこれまでは経済政策を担当してきた人物であることが説明されています。
be known to be -, 「~として知られている」be known as – という言い回しもあります。
aide「補佐官、助手、助力者、側近」、
close aide 、特に政治的な「側近」といった意味合いで使われます。
よく日本語で「側近中の側近」などと言いますが、その場合は closest aide や close confidant などで表せます。
command「指揮する、統率する」
commander や commanding officer「(軍などの)指揮官、司令官」、commander-in-chief「最高司令官」
annexation of Crimea 、ロシアがウクライナ南部のクリミア半島を一方的に併合した2014年の「クリミア併合」のこと。
形容詞としての ongoing「(長く)続いている、進行中の」、2022年に始まったロシアによるウクライナ侵攻が今も続いていることを表しています。
Kremlin「クレムリン」はロシアの首都モスクワにある宮殿の名前ですが、現在はロシア政府の諸機関が置かれていることから、「ロシア政府、ロシア大統領府」
同じ例として、the White House「ホワイトハウス」もアメリカ大統領の公邸ですが、文脈によって「アメリカ政府」として使う場合があります。
secretary「書記」で、secretary of (the) Security Councilは「(ロシアの)安全保障会議の書記」

安全保障会議の書記はプーチン大統領が議長を務める政権中枢の要職で、ショイグ氏は形式的には昇格ですが、国防相から外されたことについては、側近の国防次官が収賄の疑いで逮捕されたことも影響している可能性が指摘されています。
(The secretary of the Security Council is a key position in the government chaired by President Putin, and Shoigu has been formally promoted, but it has been pointed out that his removal from his position as defense minister may also be influenced by the arrest of his close aide, deputy defense minister, on suspicion of bribery.)

current「現在の」
deputy「副~」で、人物の肩書などに付けて使います。
新たに国防相に任命されたベロウソフ氏は経済政策の専門家として知られ、2013年からプーチン大統領の補佐官を務めたあと、2020年に第1副首相(first deputy prime minister)に任命された人物
oversee「(仕事や人を)監督する、監視する」
ベロウソフ氏は、ウクライナへの軍事侵攻で欧米諸国がロシアへのsanction「制裁(措置)」を強化する中で、国内の経済政策を担ってきました。
at a time when -, 「~というときに」
step up「(活動などを)高める、強化する」
Moscowはロシアの首都の「モスクワ」ですが、ここでは「ロシア政府」を表しています。
センテンス5ではKremlin「クレムリン」で「ロシア政府、ロシア大統領府」が表されていましたが、こちらは首都名でその国の政府を表す用法。
suggest (that) -.「(人や物事などが)~であると示唆する、ほのめかす」
matter「事、事柄、問題」
他にも例えば、legal matter「法律問題、法的な事柄」、family matter「家族の問題」また、It’s no laughing matter.「笑い事ではない」
he says that -. のthatは、前のセンテンスのRussia wants to -. 以下を受けています。
he says that could mean (that) Putin is preparing for -. と補うと分かりやすくなります。
prepare for -,「~に備える、準備する」

この専門家は、「プーチン大統領は国家予算の大半を戦争に費やす戦時経済体制を強化しようとしているので、より軍事と経済の連携、融合をはかりながら、戦場で効果的な戦闘を目指そうとしている」と述べ、3年目に入ったウクライナへの侵攻がさらに長期化することを見据えた人事だと分析しています。
(The expert said, “President Putin is trying to strengthen the wartime economy, which spends most of the state budget on war, so he is seeking to fight more effectively on the battlefield by promoting greater cooperation and integration between the military and the economy,” and analyzed that the personnel changes are aimed at prolonging the invasion of Ukraine, now in its third year.)

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